2020年08月28日

この製品の開発ストーリー

dripとバックパックブランドLEKTによる理想のバックパック開発プロジェクト。

前回はバックパックに欲しい要素を徹底的に洗い出し、それを仕様にまとめてファーストサンプルを発注しました。

そして届いたサンプルがこちら。連載1本目で紹介したバックパック好きな人たちのアイデアを取り入れ、さらに技術力のあるLEKTさんに制作いただいたこともありファーストサンプルとしてはかなり完成度の高いものが上がってきました。

外観デザインに関しては現在も改良中なのですが、バックパックの主要な機能はかなりイメージに近いものができたので、今回の記事では私たちが作ったバックパックの機能面にフォーカスを当ててご紹介しようと思います。

メイン収納は可変式セパレート

まず今回のバックパックの目玉となる機能がメインの収納部分。

ここは上下で部屋が区切られた仕様になっているので、大きな収納部分を2つに分けて使うことができます。

写真が好きな人は上の収納にカメラを入れて出し入れしやすくしたり、仕事帰りにジムに通う社会人の方は下の大きな収納に着替えを入れておいたり。

バッグに入れるものの大きさと、取り出す頻度に応じて上下の部屋を自分好みに使い分けることができます。

上下に収納を分けることで取り出したいものがカバンの奥底に埋もれるのを防いでくれる効果もあります。

さらにこのメイン収納の仕切りはマジックテープで固定しているので、簡単に取り外すこともできます。そうすると上下で2つだった収納が、1つの大きな収納に早変わり。大きな荷物を持ち運びたい時にも、一瞬で収納スペースを増やすことができます。

大きな荷物を持ち運ぶ時は部屋を分けずに広々と使う

ジム通いの方は上に荷物を、下部分に着替えを入れても良し

可変式セパレート構造によって、大きなメイン収納をそのまま使ったり2つに仕切ったりと、自分の用途に応じた使い方ができるようになります。

ガバッと開閉するので中のものが取り出しやすい

メイン収納へは上下2つのジッパーからアクセスが可能です。ここでは2つの収納に合わせて開閉の仕方を変えています。

上部の収納はバッグの側面を斜めに走るようなジップを開けてアクセスします。通常のバックパックはジップがまっすぐ左右に伸びることが多いですが、あえて斜めにジップを走らせることによりバッグがガバッと開いて、物の出し入れをしやすくしました。

そして下部の収納は上部とはジップの方向を逆に配置。バッグの底部からジップを開いて中にアクセスできるようになっています。

これによりフロント部分をガバッと開くことができるので、まるでスーツケースのように中に入っているものを俯瞰で見渡すことができます。

上部の収納は上部からガバッと、下部の収納はフロントからガバッと。バックパックにありがちな物の取り出しにくさや、中に入れた物の確認のしづらさを解消しました。

16インチまで収納可能なPCスリーブ

メインの収納部分と仕切りを1枚隔てた裏側には、PCやタブレットを収納できるスリーブがあります。ここには16インチMacBook Proがギリギリ収まる大きさに調整。仕事でもプライベートでもパソコンを常に持ち運びたいぼくらにとっては大切なスペースです。

小分けに便利なサイドポケット

メイン収納下部の側面には伸縮性のあるポケットを貼り付け。筆箱やモバイルバッテリーなど細々したものを小分けにしておくのに使えます。

すぐにアクセスできる上部ポケット

バッグの天面には、ちょっとした小物や頻繁に使う物を収納できるクイックアクセスポケットを搭載。財布やガジェットポーチ、チケット類などさっと取り出したい物を入れておくのに便利です。

背負った状態でも手が届く背面ポケット

バッグの背中側の下部には、小さな背面ポケットを両側に設置。ここはバッグを背負いながらでもアクセスがしやすいので、鍵やパスホルダーなどを入れるのに使えそうです。

機能だけのバックパックにはしたくない

ここまでのバックパックの機能についてはぼくら自身もかなり理想に近づいていると感じています。

ただバックパックというのは物を運ぶ道具であるだけでなく、大切なファッションアイテムの1つだと感じています。そう考えた時にまだこのバッグは機能が豊富なバッグの域を出ていないと感じています。

例えばサイズが全体的に大きくて日常使いしにくかったり、バッグを支える補強材を入れすぎたために“箱感”が強く感じるデザインになってしまいました。(社内ではこのファーストサンプルを“Uber Eatsバッグ”と呼んでいます。)

さらに見た目以外にもバッグの重心設計が甘く、物を入れた時に背中へのフィット感が弱いことも気になります。

機能に優れたバックパックというのは国内外を探してもたくさん見つかりますが、ぼくらが作りたいのは機能に加えて背負った時の見た目もおしゃれなバックパック。

ここからは前半で紹介したバッグの機能や機構を保ちながら、いかにデザインを洗練させられるかというフェーズに突入。(そして現在もこの長い戦いの最中です…)

例えばフロントのデザインだけでも3つのサンプルを作って検討しています

というわけでこの後も何度もサンプルを作り直しては細かくデザインを詰めていきます。次回もお楽しみに!