これまで、dripといえば「革製品」を多く手掛けてきましたが、2020年は、ハンガーにも関係するように「ファッション」の領域に少しずつ挑戦していきたいと考えています。現在、いくつのか商品を同時並行で鋭意開発中ですので、ぜひ楽しみにしておいてくださいね。
今回は、その先駆けとしてリリースする“あるカバン”をご紹介します。
トートバッグの次は小さくて機能的なバッグを
きっかけとなったのは、堀口のある一言。
小さいバッグ欲しくない?
というと?
この前、熟成レザーで大判のトートバッグを作ったけど、荷物が少ない時とか、もっと気軽に使える小さなバッグがあったらいいなと思ったんだよね
なるほど。確かに買い物をしたり、写真を撮るときには、リュックやトートじゃない「サコッシュ」みたいなバッグが合っているかもね
機能性とデザインを両立したサコッシュ
そしてスタートした理想のサコッシュづくり。まずはリサーチからと、沢山のサコッシュを調べていくうちに色々と思う部分が出てきました。
一通りサコッシュを調べてみたけど、意外とデザインと機能が両立したものって少ない…!
フルレザーだと大人っぽいけど、あんまり機能的ではないし、かといって機能性を重視すると、ちょっとスポーティーになり過ぎる感じがする。フェスとかで使うには良さそうだけどね
この2つの要素の良い塩梅を探して、デザインに落とし込んだら、大人が街歩きでも使えるサコッシュができそう
dripでは日々こうしたアイデアのタネを話し合っては、一緒に製品開発を行うパートナーさんや工場さんが見つかるまでそのアイデアをストックしています。
今回のサコッシュも、構想自体は2019年の春頃には立ち上がっていました。
展示会roomsに出展
それから少し月日が流れた昨年9月、dripはMacBookケースなど、新製品のお披露目も兼ねて、クリエイティブの祭典である「rooms」という展示会へ出展。これまで、drip主催のイベントは数多く開催してきましたが、外部イベントへの参加は初めてでした。
今日から3日間dripの新製品持って五反田の展示会「rooms」に出ます!まだSNS未発表のモノもあります…!
一般の方も入れるらしいので、もし来たいという方いましたらご連絡下さいね!招待状渡します pic.twitter.com/hxK7AtwtzG
— 堀口英剛 / (@infoNumber333) September 4, 2019
もちろん、自分たちの製品をより多くの方に知ってもらうことが大きな目的だったのですが、その一方で、同じように“ものづくり”を行うメーカーさんやクリエイターとの出会いも。
その中で、とりわけ印象に残ったのが「LIVERAL」というブランドさんでした。
愛知のファクトリーブランド「LIVERAL」
2016年、愛知県長久手市の縫製工場で生まれたファクトリーブランド「LIVERAL」。もともとは、車両用のシートやベンチソファーカバーなどを生産する縫製工場でしたが、その技術力の高さを活かし、リュックサックやトートバッグ、サコッシュなどのファッションアイテムを手掛けるように。
使い勝手が良いだけではなく見た目も格好良いLIVERALのアイテムは、アパレル業界でも着実に評価されつつあり、『men’s FUDGE』などの雑誌にも掲載。
roomsに出展されていたLIVERALさんの商品をひと目見たぼくらははその格好よさと使い勝手のよさに一目惚れ。
これまで話していた理想のサコッシュをそのまま具体化したような完成度の高さから、その場で別注としてdrip仕様のオリジナルサコッシュを作りたいと申し出ました。
drip x LIVERALサコッシュ
そして、完成したのがdrip別注のサコッシュ。今回はLIVERALの定番商品としてリリースされている「Enju 2」という巾着型のショルダーバッグをベースに採用し、別注品として素材使いや見た目をカスタマイズさせていただきました。
巾着型のデザイン
「Enju 2」が特徴的なのがこの形。口のコードをキュッと絞ることで巾着型に。一般的なサコッシュはジップ式が多いですが、取り出しやすさを考えてこの形に。
また、縛った口は左右のコードを引っ張ってあげることで簡単に開く、ちょっとしたギミックが。片手でも中にアクセスできるので、非常に便利な仕様です。
必要十分なサイズ感
中はおおよそ500mmペットボトルが2本入る容量。財布やイヤホン、デジカメ、モバイルバッテリーなどが収まる、ちょっとした普段遣いに最適なサイズ感です。
使うほど馴染む帆布のボディ
ボディには、蝋引き(パラフィン加工)を施した帆布素材を用いています。使い始めはパリッとハリのある生地感ですが、使い込むほどにロウが少しずつ馴染んでいき、柔らかくクタッとした質感に。また表面にはチョークマークと呼ばれる白い線が現れ、ややビンテージぽい雰囲気になります。
実用性の面でもロウを染み込ませることで、繊維の強度と撥水性が増してより気軽に使いやすい仕様になっています。
マットなナイロン素材
絞り口の部分には、PUコーティングされた840デニールナイロンを採用。軽く、汚れや水分に強いナイロンにPU加工を施すことで、より強度を高めています。ツヤの少ないマットな質感なので、どんな服装と合わせても馴染やすいのが特徴です。
フロントの熟成レザーポケットで経年変化も楽しめる
フロントのポケットにはdrip製品でおなじみの熟成レザーのブラックを大胆に一枚側で採用。帆布の本体と同様、使い込むごとに風合いが増していく経年変化を楽しむことできます。
ブラック1色のシンプルなデザインですが、ボディは帆布・絞り口はナイロン・フロントポケットは熟成レザーと素材感を変えることにより、単色でも奥行きや立体感を感じられるようデザインしました。
紐もシックなブラックに変更
既製品ではブラックベースに反射するリフレクトが付いたデザイン(右)でしたが、今回のdrip別注品ではよりミニマルな印象を強めたいと考え、ブラック1色(左)の紐に変更。よりシックで大人っぽい印象に仕上げました。
dripメンバーが使うなら。みんなのカバンの中身
実際にdripメンバーが、このサコッシュを使うならどんな感じになるのかを写真でご紹介します。おおよそのサイズ感や雰囲気、服装との相性などをチェックしてみてくださいね。
平岡はコンパクトなフィルムカメラと水を入れて、写真散歩に出かけることを想定してモノを入れてみました。
見た目以上に収納力のあるサコッシュなので、500mlペットボトルとカメラを入れてもまだ少し余裕があるくらいです。
堀口は厳選した小物だけを入れて手ぶらで近所のカフェまで出かけるシーンを想定。
熟成レザーの革小物とのマッチングもいい感じです。
コロンと可愛い形なので女性が持っても違和感なしなサコッシュ。シンプルでちょっとクールなスタイルにもぴったりです。
こちらは少し甘めなファッションのアクセントとして取り入れてみました。ショルダーストラップが細く華奢なイメージなので、女性でも可愛く提げて出かけることができそうです。
drip公式ストアにて6月12日(金)18時から発売開始!
今回、LIVERALさんとの幸運な出会いもあり、僕たちがまさに欲しかった「見た目と機能を兼ね備えたサコッシュ」が完成。遠くに出かけるのは難しいけど、天気も良いしちょっと近所を散歩したいときなど、“ちょっとそこまで”のお供として、携えていただきたいバッグです。
今回のサコッシュは6月12日(金)18時から、drip公式オンラインストアにて発売開始!
【価格】
12,800円(税込)
【カラー】
ブラック
【注意事項】
巾着型のバッグでキュッと絞って使うため、フロントの熟成レザーは最初からシワ感が入っている状態になっています。
【購入は下記の公式ストアから】
https://drip.base.shop/items/29442532