前回の記事はこちら!→「vol.1 FLOORPACKをもとに、新たなバックパックの開発へ。」
イベントで集まった意見を新たなバックパックへ
前回、FLOORPACKの振り返りから更なるアップデートを考えていたところで、高澤けーすけさんに加わってもらい新たなバックパックを開発が始まりました。
そして、ユーザーの生の声を集めることで製品開発の方向性を定めるべく、カメラやガジェット好きの皆さんに集まってもらいイベントを開催。
まずは、ここで集まった意見を3人でまとめていきます。
「カメラやレンズ、そのキャップなど、細かく仕切れる構造」
「みんなが使いやすいデザインやサイズ」
「2階建て構造と干渉しない、三脚などを仕舞えるスペース」
などなど、イベントでは収納の構造や容量に関する意見が多く出てきました。
みんながバックパックに欲しい要素って?
1. 日常使いできるデザイン
イベントで最も盛り上がり、けーすけさんがバッグ開発に関わる初期段階から話していたのが「日常的に使いたくなるデザイン」。
カメラバッグをはじめ、機能性が高いバッグになればなるほど、ビジネスライクやスポーティなデザインになりがち。
でも、普段使いから休日のお出かけ、あらゆるタイミングで相棒となってくれるのは、シーンやコーディネートを問わない、カジュアルなデザイン…。
そんな話し合いの末、新しいバッグの形状は、丸みを帯びたベーシックなデイパックをベースとすることに。
2. 収納スペースの柔軟性
カメラなどの機材を持ち運ぶときのために、クッション性を高めつつ、運ぶものに応じて収納スペースのサイズをより細かく変えたいという声も。
そこで、けーすけさんの意見を参考にしながら、カメラ機材の持ち運びなどによく用いられる面ファスナーを利用して細かい仕切りを自由にカスタマイズできる構造も取り入れることに。
ざっくり1つの部屋としても、細かい複数の部屋としても。柔軟な使い方ができるよう、機能を追加します。
「日常使い」と「柔軟性」。今回のバックパック開発において目指すべき2つのキーワードが出揃いました。
ここで、平岡からこんな意見が。
大人気だった第一弾のFLOORPACK。そのデザインや機能を引き継いでバージョンアップしていくラインと、今回開発を進める、日常使い・柔軟性のコンセプトに注力した派生ライン。
2つのラインを分けることで、これまでFLOORPACKを使ってこなかった方々にも2階建て構造の良さを届けられるはず。
FLOORPACKの派生ラインとして
コンセプトが固まり目指すべき方向性が定まったところで、あとはそれに沿って実装したい機能を詰め込んでいきます。
議論を重ね、新バックパックの原型が完成。細部を詰めた上で工場に依頼し、サンプルを作っていただきました。
アイデアが形に。サンプル第一号が完成!
そして議論から1ヶ月後、最初のサンプルが完成しました。
試作品の第一号ということで、工場で生まれたフェルトの端材などを使い、素材や色は仮の状態でスピード重視で制作をお願いしました。
FLOORPACKの振り返りから生まれたこのバッグ。「メインの収納部分を上下で分けることができ、それぞれに別のものを収納できる」という、2階建て構造を受け継いでいます。
最もよく目に留まるバッグの下半分についている大きなポケットからも、メイン収納の1階部分にアクセスできます。
また、この1階部分は側面にもジップが。
これは、1階部分に収納した持ち物によりアクセスしやすくするためのギミック。けーすけさんの「カメラやレンズを瞬時に切り替えたい」という意見が形になりました。
そして、「日常使い」が大きなテーマである今回のバックパック。シーンやコーディネートを選ばない、デイパックの丸みを帯びたデザインが基になっています。
本体の上にあるラウンド部分の形状にもこだわり、多くの人にとって使いやすく、日常に馴染む形にこだわりました。
他にも、製品開発イベントでも意見が上がったバッグ側面のポケットや、三脚などを収納可能な底部のアクセサリなどを搭載しました。
現時点ではあくまで形だけの状態ではありますが、すでに3人の解像度が高かったこともあり、サンプル第一号の段階で比較的理想に近いバックパックになっていました。
とはいえ、あくまでここが製品開発の第一歩。
ここからは、実際に形になったことで気になった点などを反映し、細部を詰めていきます。ぜひ続報をお楽しみに!
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前回の記事はこちら!→「vol.1 FLOORPACKをもとに、新たなバックパックの開発へ。」
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