2020年07月27日

この製品の開発ストーリー

“本当に欲しいモノを作る”をコンセプトにものづくりを行うdripと、バッグブランドLEKTによる「ぼくたちの理想のバックパックプロジェクト」

前回は理想のバックパックという壮大なテーマを考えるべく、バックパック好きなdrip世代の男女20人に集まってもらいざっくばらんにMTGを行いました。

熱い議論によって生まれたたくさんのアイデアのタネを持ち帰り、ここからdripなりの解釈を加えて1つのバックパックへと昇華させていきます。

今回の話は、プロジェクトの取り仕切りを行って頂いているLEKTの本間さんを交えて、理想のバックパックに欲しい要素をディスカッションするところから始まります。

バックパックに欲しい要素

平岡

理想のバックパックイベント、めちゃめちゃ有意義だったね…

堀口

集まったアイデア組み合わせるだけでも、すごいバックパック作れそう

本間

あとはどういうシーンで誰に使ってもらうかを決めて、要素を取捨選択していく段階ですね

ということで理想のバックパックとはどういうものか、要素に区切って考えていくことにしました。

バックパックの利用シーン、使って欲しい人

堀口

どうせならカジュアルはもちろん、ビジネスでもある程度使えるものがいいよね

最近はビジネスでもカジュアルな服装で働く人が増え、フリーランスとして働く人も多くなってきているので、作るならビジカジ両方に対応できるバックパックが理想です。

そしてこのビジカジ両対応というのは、LEKTのブランドコンセプトである“オン・オフがボーダレスになる社会を想定した、カバンの形”というメッセージにも符合します。

ビジネスで使うことを考えると13インチ程度までのPC収納やA4用紙が収納できるなどの機能が挙げられます。また、カジュアルシーンを想定するとカメラやポーチ類を収納できる程度の厚みがあった方が良さそうです。

そしてデザインはビジネススタイルにも違和感なく、私服にも馴染むような都会的でシンプルな外観が必要です。

バックパックの素材感

平岡

イベントで色んなバッグを見たけど、マットなナイロン素材が見た目も良くて使いやすそう

バックパック本体の素材は本革や麻、帆布などの選択肢もありましたが、防水・防汚性や見た目のスタイリッシュさを考えるとナイロン素材が一番の候補に上がりました。

本間

一口にナイロンも種類によって質感は千差万別なので、細かな素材感はサンプル試作で詰めていきましょう

そしてボディにナイロンを使う前提が決まると、堀口平岡が譲れないのは止水ジップの採用。ジップレールの上から防水性のラバーナイロンを被せることにより耐浸水性を高めるだけでなく、見た目もミニマルな印象になります。

堀口

コストは上がるけど、ナイロン素材を使うなら止水ジップは個人的に外せないポイント

バックパックのポケットについて

本間

使い勝手の要となるポケットについても、細かく詰めていきたいです

平岡

イベントで挙がった意見を取り入れると、あると便利なポケットはこんな感じかな

  • メインルームを開けなくてもすぐにアクセスできる上部ポケット
  • 内側の両サイドに伸縮タイプのポケット
  • 外側の片方サイドにポケット
  • 背負ったまま物を出し入れできる背面両サイドのポケット
堀口

あとは拡張性というか、中に入れるものに応じてポケットの数や形を変化させられれば便利だよね。

打ち合わせの際になんとなく口から出たこの“ポケットの拡張性”というキーワードが、後にこのバッグの特徴的なギミックの1つになります。

その他バックパックの機能

堀口

他にはバックパックにあったら嬉しい機能ってこんな感じかな?

  • 型崩れせず、自立したら嬉しい
  • スクウェアっぽい形?
  • 中身がぐちゃぐちゃにならない仕切りのような構造
  • 荷物が多くてもバッグの下の方に直接アクセスできる
  • 中が見やすいような明るい内装生地
本間

それぞれ相反してしまう要素もあると思うので、うまくバランスを取りながら出来るだけ多くの機能を載せていきたいですね!

内容に応じて形が変わるバックパックのアイデア

2時間ほどのMTGが終わり、欲しい要素をあらかた列挙する3人。そこでふと下記の3つの機能が目につきました。

  • 中に入れるものに応じてポケットの数や形を変化させる
  • 中身がぐちゃぐちゃにならない仕切りのような構造
  • 荷物が多くてもバッグの下の方に直接アクセスできる
  • 堀口

    この3つの機能だけど、メインルームを上下に仕切りをつけることでうまく解決できそうなんだよね…

    平岡

    上の部屋と下の部屋で2つに部屋を分けるってこと?

    堀口

    例えばカメラとガジェットポーチみたいな高さの低いものを入れる場合は上下で部屋を分けて、高さのある三脚や小旅行の服を入れる時は大きな1部屋として使えるみたいな。

    本間

    アウトドアリュックでは上下で完全に部屋が分かれたバッグはありますが、用途に合わせて変化させるにはそれなりの構造が必要ですね

    平岡

    カメラバッグによくあるみたいな、マジックテープで仕切りを取り外しするアイデアは流用できそう

    堀口

    例えばこんな感じで先端にだけマジックテープが着いた仕切りを取り付けておいて、必要な時にだけフロントにくっつけて仕切りを作るというのはどうかな。ちょうどカタカナの「ト」みたいな形。

    本間

    薄い素材だと上部に入れた物の重みで背面とフロントにシワが出ちゃいそうな気がしますが、芯材を厚めにすればいけそうですね。

    平岡

    下の部屋はどこからアクセスするの?横から?

    堀口

    こんな感じで上はジップを斜めに走らせてガバッと開くようにして、下の部屋にはフロントジップが下から上に開閉するとこっちもガバッと開いて見やすくて使いやすいはず

    平岡

    おおお、これは確かに便利そう!

    こうしてマジックテープを使って仕切りを作り、メインルームを大きな1部屋として使ったり、上下で分割して2部屋としても使えるようにするというアイデアが新たに生まれました。その後も堰を切ったようにアイデアがたくさん噴出してきます。

    本間

    一旦この辺でファーストサンプルに着手しませんか?アイデアとしても十分ですし、何よりメインルームを仕切るというアイデアや、上下どちらもガバッと開く機構は強度的に実現できるか試してみないと私たちもわかりません。笑

    こうして大まかな仕様と方向性が決まったところで、LEKTの工場にファーストサンプルの製作を依頼することに。どんなバッグが上がってくるのか、期待を胸に製品の到着を待ちます。

    次回予告:ファーストサンプル到着

    次回はついにバックパックのファーストサンプルが到着…!初回から予想以上の仕上がりに堀口・平岡も大興奮!現在もサンプルを鋭意製作中ですので、詳細は次回の記事をお待ちください!