2020年01月8日

ものづくりは常に不確実性の連続。結果として当初思い描いていたスケジュールが押してしまうことはよくあることです。

2019年の1年間ものづくりに携わってきてそう学んだ私たちでしたが、それでも今回は予想外でした。まさか1つの問題にぶつかって半年以上も停滞してしまうとは。

dripが理想とするハンガーの形が決まり、あとは細部を詰めるだけとなったのが2019年の8月頃。しかしそこから事態は急変。最終見積書として頼りにしていた工場から提出されたのは、私たちが想定したよりも2倍近く高い価格でした。

堀口

さすがにこの値段じゃ作れない…

そう判断した私たちは希望の原価代で作ってくれる工場をひたすら探しました。燕三条の工場に問い合わせたり、商社の人に相談してみたり。でもどこに行っても「その金額じゃうちは厳しいね」と断られる日々。

平岡

このままハンガープロジェクトがお蔵入りになってしまうかもしれない…

そうして途方にくれたぼくらは気づけば…

2人で中国・深センに来ていました。

ここに至る経緯はというと、国内工場はどこも価格面で折り合いがつかなくなってしまい、最後の策として海外製造に舵切り。

何人もの知人を頼って中国のとある工場を紹介してもらい、その工場との取り次ぎをお願いする方と信頼関係を作るために直接お会いすべく、2人は初めて中国の地に向かいました。

やって来たのは中国広東州の東莞(トンガン)市。雑貨・玩具・衣料品・精密機器まで様々な工場が林立する中国の都市です。

ここで工場との取次を行なってくれる方と面会し、詳しい製品の仕様などを伝えて見積もりを出していただいたところ、なんとか当初の目標に収まる価格に!

その後実際に東莞にある工場を見学させていただき(完全部外秘なので、写真などはNGでした…!)、中国のものづくりの先進性を目の当たりにした2人。信頼できる人と技術だと確信し、dripハンガーの発注を依頼することにしました。

新たな工場でサンプル作りと仕様の調整

新たな工場が決まってもそれで終わりではありません。むしろここからが再出発。

設計図面をお渡ししサンプル作製を何度かやりとりしながら、図面だけでは伝わらない細部の作りや質感・塗装の仕上げなどを擦り合わせていきます。

このように設計図通りに作ってもらっても意外と歪みがあったりするもの。サンプルやりとりをする中でこの精度を上げていきます。

塗装仕上げや細かな曲線なども随時修正をお願いします。中国生産となると輸送時の破損や傷のリスクも高くなるので、梱包方法も別途検討します。

日本-中国間で2,3回ほどこのサンプル作成を繰り返し、ようやく私たちが理想とするハンガーを新たな中国の工場で完全に再現することができました。最終見積もりの想定の範囲でギリギリ収まっています。

この最終サンプルと最終見積もりが完成したのがおよそ11月末。8月に以前の工場との交渉が破談になってからすぐに方針を変えて、中国の工場を見つけて現地訪問。サンプル作製まで4ヶ月弱でここまでこぎつけることができました。

完成したハンガーを実際に使ってみる

製品自体が完成したら、実際にdripのメンバーや信頼できる人たちに使って試してもらいます。

本当に使いやすいか、生活の役に立つか、そして部屋のインテリアに溶け込むか。

自宅で使っているハンガーを全て置き換えて使ってみて、感じたことを率直に話し合います。そしてどういう打ち出し方をすればこのハンガーの魅力がもっとも伝わるか、製品コンセプトやコミュニケーションメッセージもここで検討します。

そうやって夏から様々な困難やチャレンジを乗り越え、今この文章を書いているのは2020年の1月7日。ようやく皆さんにぼくらの理想のハンガーをご紹介できる準備が整いました。

「あのハンガーはどうなったの?」
「製品化は諦めたの?」

皆さんの期待が高かったからこそ、この半年間多くの心配の声をいただきました。進捗アナウンスができておらず申し訳ありません。でも、やっとできました。

次回はぼくらが考える理想のハンガーについて、改めてその全貌を細かくご紹介したいと思います。そして1月末からついにクラウドファンディングを開始する予定です!こちらもただいま鋭意準備中。

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