コラム Column

インフルエンサーインタビュー Vol.3 KICS イマムラケンタ

“インフルエンサーとつくる、いま本当に欲しいモノ”をコンセプトにするプロダクトレーベルMakers by drip。

Makers by dripの製品は共に開発を行うインフルエンサーの「これが欲しい!」という情熱によって作られます。

そんなインフルエンサーのもとに堀口・平岡が直接伺い、普段の活動やものの考え方、製品開発にかける思いなどを直接聞かせてもらうのがこのインタビュー企画。

今回はYouTubeでApple製品を中心としたガジェット製品のレビューを行うKICS / イマムラケンタさんに、堀口がお話を伺いました。

イマムラさんのスタジオ 兼 作業部屋にお伺いしてインタビューさせてもらいました。

イマムラケンタさんについて

YouTubeクリエイターとして活動するイマムラさん。昔からYouTubeが好きだそうで、現在のチャンネルで最初の動画投稿はなんと9年前。クリエイターとしてだけでなく、視聴者としてもYouTubeが好きだそう。

現在はApple製品などガジェットやアプリのレビューなどテック系の動画を中心に投稿。高い動画編集スキルや濃密な情報量を視聴者から高く評価されており、チャンネル登録者数は記事執筆時点で11万人以上にもなります。

「自分が観たい動画を作る」という意識

——イマムラくんはYouTubeクリエイターとしての活動も長いけど、どんな時にやりがいを感じたりするの?

基本的には自分が観たい動画を作っているという意識なので、それがちゃんと実現できて良い動画が完成した時は達成感を感じますね。

そしてそれを観てくれる人も僕と同じか、あるいはそれ以上に動画を楽しんでくれている感じがするのはやりがいです。

——具体的に「これは良い動画ができた」と思うものはどれ?

やっぱり直近に投稿したM1 MacBook Airのデスクセットアップを紹介した動画ですね。

実際の配線図まで紹介した緻密なデスクセットアップ動画

かなりこだわって作った作業環境について、意識したポイントやそのメリットはもとより、セットアップ全体を網羅的に紹介するようなものを目指して制作し、個人的にはかなり満足しています。

作りたいモノのアイデアは以前から持っていた

——今回dripと一緒にモノづくりしてみようと思ったきっかけは?

これまで誰かが作った製品に触れることは多かったんですが、実際に自分が欲しいと思うモノを作ってみたかったというのが第一ですね。もともと取り組んでみたい製品のアイデアはいくつかあって、そのタイミングでdripに相談した反応が良かったのでやってみようと思いました。

監修した製品それぞれのコンセプトについて

——イマムラくんの場合作りたいモノ自体は結構すぐに決まったイメージがあったけど、それぞれの製品について意図やコンセプトを教えてください!

Apple周辺機器用オーガナイザー

1つ目のオーガナイザーはMacBookのアクセサリーを収納するものです。ACアダプターやマウス、各種ケーブルを入れるスロットが付いていて巻物風に畳んで収納します。

この製品はまず既存のMacBook製品の基本的なアクセサリーを洗い出すところからはじめました。これらのサイズ感や必要なスペースを調べた上で、過不足なく使える大きさやポケットサイズを検討しました。

ガジェット関連のアクセサリーって持ち歩かなきゃいけないけど、きれいに整理するのが難しいものでもあると思っていて、それを解決しつつモノ自体にも存在感を出したくてこの形になりました。

いろんなアクセサリーが気持ちよく治る感覚を体験してもらえる製品だと思っています。

AirPods Proケース

もう1つはワイヤレスイヤホン、AirPods Proのケースです。これはまずぼくがAirPods Proが大好きだというところから始まっています。

イヤホンとしてとても優れた製品だと思う一方、持っている人が増えてきたアイテムでもあると思っていて、そういう状態になってくるとそこにも個性を出せる要素を加えたい、ということで企画しました。

製品の曲線ぴったりに革を沿わせる絞りという技術を利用

AirPods Proのケースは革を曲面にぴったりと沿わせる「絞り加工」という技術で成形されています。この美しい曲線のケースを実現するにあたっては、プレリーさんにとても頑張っていただきました。

——この「絞り加工」は技術が高いぶん作れる工場がほんとに少なくて、海外の工場を探し回ってようやく見つけたんだよね。

おかげでケースに入れていてもAirPods Proのきれいな曲線をそのまま感じられる製品になりました。

また今回はカラーバリエーションを考えるのに特に時間を使いました。白い本体とのバランスが良く、革製品として作った時にきれいに見える色をたくさん採用しました。

色や微妙な仕様など何度もサンプル開発を重ねて完成したこだわりのケース

使用者の多いシンプルな製品に個性を足して遊ぶことができる、というのがこのケースの目指すところなので、自分自身に合う色を選んでもらえるようカラバリを揃えました。

手ぶらに毎日を過ごせるアイテムを考えたい

——今後はどういう製品を作りたいかアイデアってある?

僕は手ぶらになるべく近い感じで身軽に出かけるのが好きなので、そういうスタイルをサポートしてくれるアイテムを作ってみたいですね。すでにアイデアはなんとなく頭にあるので、少しずつ具体化していければと思います。

今までとは少し違うテイストで面白いものを

——最後に今後のイマムラくんの活動について教えて!

最近は動画の作り方をこれまでと少し変えてたりします。ガジェット関連を取り扱ういろんなYouTubeチャンネルが増えてきたので、今まであったものとは少し違うテイストで面白いものを作れないか考えてます。試行錯誤中ですが、楽しみにしててください!